子育てでイライラしてしまい、感情のコントロールが出来ない

子どもに対して感情のコントロールが出来ずに悩んでいます。イライラしてしまうとつい感情的に怒鳴ったり、ガミガミ怒ってしまいます。
お子さんに対して感情的に怒ってしまうことがあり、感情のコントロールで悩まれているとの事。子育て中は自分の思い通りにいかない事も多く、多くのお母さんたちが怒りの感情を感じてしまうご経験をおもちだと思います。今日は怒りの感情の渦の中に巻き込まれない方法について書いてみます。

1.怒りの感情のメカニズムを知る

怒りの感情の渦の中に巻き込まれないようにする為には、先ず怒りの感情のメカニズムを知る事が大切です。

実は、怒りの感情は二重構造になっています。

怒りは二次感情と言われており、その根っこには必ず一次感情が隠れています。

一次感情は例えば、悲しみ、寂しさ、不安、心配、落胆、期待などの本来の感情です。

これらの一次感情がちゃんと消化されないと、火山のマグマのようにどんどん溜まっていってしまいます。

そしてパンパンになると、一次感情が怒りという感情に形を変えて爆発してしまうのです。

 

これが怒りの感情のメカニズム。なので怒りの感情に形を変えてしまう前に、普段からこの一次感情に気付き、ちょこちょこ消化してあげる、というのがとても大切です。

2.怒りに怒りで反応しない

とはいえ、口で言うのは簡単ですが・・・

実際に怒りの渦の中にいる時に、客観的に考えたり、感情のコントロールをするのはすごく難しいですよね。

そんな時に、怒りの渦の中に巻き込まれない為に一つだけ頑張って意識してみて頂きたい事があります。

それは、怒りに怒りで反応しないということ。

怒りは、本来の感情である一次感情が形を変えているだけでしたね。なので、そこには注目しなくても良いのです。

本当に注目をしたいのは、一次感情です。

例えば、「勉強しなさい!」「うるせーな!」の繰り返しで親子喧嘩に発展してしまった思春期の息子と母がいたとします。

ついにキレた息子が、「クソババア!うぜーんだよ!消えちまえ!!!」と暴言を吐いたとします。

 

 

それに対して感情的に反応してしまった母が、「まぁ!親に向かってなんて事を言うの?!あんたみたいな親不孝な息子、産むんじゃなかったわ!」と暴言で返したとします。

ここまで読まれた皆さんならお分かりでしょう。

そう。これは二次感情同士の戦いです。二次感情は本来の感情ではないので、二次感情同士の戦いははっきり言って無駄なんです。

だってただお互いに相手を攻撃し合っているだけで、本来の気持ちを何も伝えられていないですよね。

怒りの奥を探っていくと、本当に伝えたい気持ちやメッセージがあるはずです。

だから、怒りに怒りで反応しない。怒りに注目するのではなく、本当に注目するべきなのは怒りの根っこにある一次感情です。

そこには大抵の場合、『なんで分かってくれないの?』という落胆や、『分かって欲しい』という期待や、『分かって貰えなくて悲しい』などの悲しみ、といった感情が潜んでいたりするものです。

一次感情に注目をしたら、どんな感情が見えてくるでしょうか?

お子さんは、本当は何を伝えたいのかな?

そしてあなたは、本当は何を分かって欲しいと思っているのでしょうか?