子どもの登園しぶりに悩んでいるあなたへ
連休も終わり、また通常運転が始まりますね。
新学期がはじまり新しいクラスや新しい先生、お友達にも慣れてきた頃でしょうか。
保育園や幼稚園に入園したてのお子さんは、やっと慣らし保育も終わった頃にGWという名の大型連休!また逆戻りしてしまう、と不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
5月病という言葉もあるくらい大人も子どもも何かと不安を感じやすい時期ですが、そんな時私たち大人はどんな心構えでいたら良いのでしょうか。
登園しぶりの理由
子どもはいつだって置かれているこの環境、この世界に適応しようとしています。たとえ環境が変わっても、自らのペースでその環境に適応していこうとしています。
しかし同時に、安心や安定した環境を求めるというのは子どもの自然な欲求です。登園しぶりをしている時、子どもの心の中では様々な感情が渦巻いています。先ずは周りの大人が、子どもの中の不安や恐れを理解してあげることが大切です。
登園しぶりの時におすすめのコミュニケーション
先ずはとにかく子どもの心の声を聴いて聴いて、聴いてあげることです。
実は「きく」という言葉には3種類あるというのをご存知でしょうか。
1つ目は、耳に入ってきた音を「聞く」。2つ目に、自分の知りたい情報を「訊く」。3つ目が、相手の心に寄り添って「聴く」です。
最後の「聴く」は、共感の「聴く」とも言い換えることが出来ます。
アドラー心理学でいう共感とは、「相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じる」ことです。
「知らない人がたくさんいたらドキドキしちゃうよね」
「ママと長い時間離れているの、心細いよね」
子どもの気持ちを一緒に感じてあげながらそれを代弁してあげることで、子どもは不安な気持ちを少しずつ安心感に置き換えることが出来るようになっていきます。
親としては、子どもの不安な様子をみていると「頑張れ!大丈夫!」なんて励ましの言葉をついかけたくなってしまうところですが、励ましの言葉をかける時にもこの「共感」「受け止める」をその前にワンクッションとして入れてあげるだけでも全然違います。
「ちゃんと受け止めて貰えた」「話を聴いてもらえた」そんな安心感が、子どもが自ら困難を乗り越える力になります。
お子さんへの共感をぜひ意識してみましょう。
登園しぶりを受け止める保育士の心構えとは
1.理解と共感
園児の気持ちを理解し、共感することが大切です。子どもたちの不安や恐れを受け止め安心させるためには、先ずは子どもたちの気持ちに寄り添いましょう。
2.安心感を与える
園児に対して安心感を与えるために声をかけたり手を握ったり、求められたら抱っこをしてあげたりして、優しく支えてあげましょう。安心してママと離れられるように、焦らずにその子のペースを尊重して時間をかけて慣れさせるというのも大切ですね。
3.ポジティブな雰囲気作り
先生がいつも笑顔でニコニコしていることは、「大丈夫だよ。ここは安心できる場所だよ」というメッセージになり、子どもに安心感を与えます。また出来るだけ、指示語、否定語、禁止語などを抑えて肯定的な言葉がけを心がけるだけでもクラスの雰囲気がとても良くなると思います。
新しい環境に慣れずに、遊びに誘ってもなかなか遊べないというお子さんには、無理して遊ばせようとしなくても大丈夫です。ここは安心して過ごすことができる場所なんだと分かり、子ども自身が十分に安心しきったら、きっと自分から遊び始めます。なのでそれまでは十分に安心しきるという経験をさせてあげることが大切です。そのためにも、受容的で寛容な大人の態度、関りが必須なのです。
もちろん、子どもが集中して遊び込めるような魅力的な玩具をたくさん用意しておいてあげる、という物的な環境の配慮もとても大切です。
登園しぶりを乗り越える家庭でのサポート
こちらもやはり、想いを受け止めて共感するという姿勢が何よりも大事になります。
新しい環境に慣れるまでは外でたくさんの刺激や不安を感じている分、家の中で荒れることもあるかもしれませんが、家に帰ってきてママに八つ当たりするのも、それだけ外で頑張っている証です。集団の中ではみんなに合わせたり、我慢をしなければならない場面も出てきたり、家の中のように地を出せないこともあるので、子どもは小さな心と体で環境に適応するために頑張っているのです。
家にいる時は甘えたくて、今まで自分で出来ていたことを急に「ママやって」と言い始めたりすることもあるかもしれません。そんな時は「自分で出来るでしょう!」と思っても、子どもが求めているのなら手伝ってあげて大丈夫です。
甘えを受け止める、十分に甘えさせるという経験が子どもが自分で困難を乗り越える力になります。
いつも以上に話をたくさん聴いてあげたり、絵本を読んだり、一緒に遊んだり、スキンシップをとる時間も意識して増やしてみましょう。
最後に
どうしてもお子さんが園に慣れない、園の先生たちの対応にモヤモヤしているなど何か特別な理由がある場合は、お子さんの様子をみて思い切って園を変えてしまうということも選択肢の一つかもしれません。
筆者の息子も、実は1歳の時から保育園に預けていますが、しっくりくる園になかなか巡り合えず、一年ごとに転園し、今回3園目の園(幼稚園)に通っています。
3園目にして本当に素晴らしい園に巡り合え、今は息子もとても楽しそうですし、先生たちはいったい目が何個ついているんだろう?!と思ってしまうくらい、一人一人の子どもの事を本当によく見てくださっていて、いつもメモをとりながら、今日のわが子の様子や成長、エピソードなどを毎日丁寧に教えてくださるので、親としても安心して毎日預けることが出来ています。
園によって方針もやり方も、先生たちの色もさまざまです。お子さんに合った園を選ぶというのは登園しぶり云々の前に大切なことかもしれません。
もしお子さんの園での様子が分からなくて不安な時は、家での様子も伝えながら、園での様子を先生に聞いてみるのもおすすめです。特にお子さんが不安定な時期は、家庭と園の連帯はとても大切だと思います。
そして最後に
子どもが不安定になっている時期だからこそ、ママが優しく子どものサポートをしてあげられるためにも、自分自身の心のコップを満たしてあげるということも大切です。
自分自身の心が枯渇していると、子どもに優しくすることも難しいですよね。
先ずは自分自身を勇気づけるということも忘れないでくださいね。
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