子供のみてみてがしんどいです

子供のみてみてがしんどいです。3歳の息子に「見て見て」ばかり言われています。公園などで言われる分にはまだ良いのですが、家にいる時にもいつもそんな感じで「見て見て」と言われるので家事もはかどらず、鬱陶しく感じてしまいます。
家にいる時に息子さんに「見て見て」ばかり言われ、家事もはかどらなくて鬱陶しく感じてしまうとの事。そんな時はどうしたらいいのでしょうか。アドラー心理学の視点からお答えさせて頂きます。

毎日本当にお疲れさまです。お母さんが普段とてもお子さんと真摯に向き合い、頑張っていらっしゃる姿をイメージしてしまいました。

そうなんですよね。子どもって、よく「見て見て」と言ってきますよね。

子どもはとにかく大好きなお母さんに見て貰いたい、関心を寄せて欲しい、注目をしてほしいと思っているんですね。

とはいえ、余裕のある時ならもちろんゆっくり見てあげたいと思うけれど、忙しくて余裕のない時にこの「見て見て」を言われてしまうと、やはりママとしてもイライラしてしまいますよね。

そんな時はどうしたら良いのでしょうか。

余裕のない事を素直に伝えよう

子育てにまじめなママほど、「ちゃんと見てあげなくちゃ!」と一生懸命になってしまいがちです。

しかし、現実的には私たち母親は子育て以外にも毎日やらなければならない事がたくさんありますよね。いつも我が子を見ることだけに時間を使う訳にもいきません。

なのでそんな時は正直に、今は余裕がないことを伝えてみましょう。

「今、〇〇をしているから手が離せないの」

「これが終わったらゆっくり見せて貰ってもいい?」

「これが終わるまで待っていてくれると嬉しい」

そんな風に、素直にお母さんの都合を伝えてみることも大事だと思います。

待つ事を経験させる事も大事

お子さんに対して「今は見れない」「終わるまで待っていてね」などと伝え、「待つ」ことを経験させることも、実は大事な経験です。

『自分の思い通りにならないこともある』『今すぐやって欲しいことをやって貰えない時もある』これは断念の経験と言われ、赤ちゃんの頃から大事な経験と言われています。

断念の経験をすることで、前頭葉という感情のコントロールや思考、創造などを司る脳の領域を発達させ、意思の力というのも育っていきます。

一生懸命なママほど、「早く用事を終わらせて子どもの要求に応えてあげなければ!」と焦ってしまいそうですが、焦らなくても大丈夫。

子どもに断念の経験をさせてあげられるチャンスだ!と捉えて、落ち着いて対応してみましょう。

 課題の分離をする

  • すぐに見て見てに応えてあげないと、子どもが癇癪を起こす
  • 泣いてしまい、待ってくれない

という場合、ママとしては「今すぐ見てあげなきゃ!」と焦ってしまいがちですが、これだとお子さんからしてみると「こうやって騒げばママからの注目を得られる」という事を学んでしまいます。

アドラー心理学で提唱している課題の分離の考え方で考えると、「見て貰えなくて、癇癪を起して泣く」というのはお子さんの課題です。 

泣いて暴れているからって、「自分が見てあげられなかったせいだ・・・」と思ってママが自分を責めたりする必要はないですし、お子さんの感情はお子さんのものです。お子さん自身に解決して貰いましょう。

とは言え、課題の分離を実践する際も共感的な態度は忘れずに!

余裕のある時にたっぷりみてあげよう

愛情の伝え方は、時間の長さや回数の多さよりも質が大事です。普段は下のお子さんのお世話で忙しく、上のお子さんになかなか構ってあげられない、というお母さんも、平日は働いているので子どもとの時間をなかなか取れないというお母さんも、例えば

  • 就寝前の30分だけは絵本を読んであげたり、スキンシップの時間を作る
  • お風呂に入っている時間は子どもの話をたくさん聴いてあげる

など、短い時間でも良いのでこの時間だけは子どもと濃密な時間を過ごす!と決めておくのも良いかもしれません。

忙しい日々の中、隙間時間の中でしかなかなかお子さんとの時間を作れなくても、日々積み重ねていく事できっとそれはお子さんにとって、大きな心の糧になっていくと思います。

勇気づけの関わりをする

何かが出来た時、何かが達成出来た時に褒める(評価する)。または、失敗した時や親の言うことを聞かなかった時は叱る。

それらのやり方は外発的動機付けと言われ、外側にアプローチをしていくやり方になります。

反対に、何かが出来た時だけでなく出来なかった時にも与えられ、失敗した時も、無条件で与えることの出来る勇気づけの関わりというのは、子どもの心の内側にアプローチをしていくやり方になります。

この勇気づけの関わりは、お子さんにとっても様々な効果が期待できます。例えば

  • 自分で考えて行動出来るようになる
  • 自立心が強い
  • 自分に自信を持ち、色々な事に意欲的に挑戦できるようになる
  • 自己肯定感が高い
  • 周りとの調和や協力を大事に出来る

結果、お母さんにとっても子育てが楽になるというメリットもあります。

勇気づけの子育てや関わり方は愛と勇気づけの親子関係セミナーSMILEで学ぶことが出来ます。

勇気づけの親子関係や子育てを一緒に学んでみませんか?

講座の詳しい詳細は下記のページにも記載しています!

アドラー心理学子育て講座SMILE