保育現場のチームワークを高める「建設的な視点」|アドラー心理学を活かした保育士研修レポート

価値観も、経験も、考え方も違う先生たちが、同じ子どもたちを思って、一緒に保育をしている場所。

だからこそ、保育現場のチームワークには「建設的な視点」が欠かせません。

今回は、鹿児島県の保育園さんにて実施した「アドラー心理学を活かしたチームワーク研修①」のレポートをお届けします。

目次

  • オーダーメイドのメガネ
  • 子どもへの見方の違いは、職員間でも起こる
  • アドラー心理学が大切にする「建設的な視点」
  • 建設的なチームワークが、保育の質を高めていく
  • 建設的なチームには、建設的な対話がある
  • 最後に

先日、鹿児島県の保育園さんにて
「アドラー心理学を活かしたチームワーク研修」を実施しました。

(午睡の時間を利用し、2日間同じ内容の研修を実施しました)

今回の研修テーマは、
「職員同士の多様性をどう受け止め、チームとして力に変えていくか」

保育の現場には、年齢も経験も価値観も異なる先生たちが集まっています。
子どもへの関わり方、声のかけ方、優先順位の置き方。
どれも、その先生がこれまで積み重ねてきた経験から生まれた、大切な考え方です。

だからこそ本来、違いは強みになるはずなのに、
忙しさや余裕のなさの中で、その違いが
「ズレ」や「モヤモヤ」になってしまうこともあります。

研修の中でも、こんな声が聞かれました。

「同じ場面を見ているのに、受け取り方がこんなに違うんだと気づきました」
「人の数だけいろいろな意見がある。自分の意見だけが正しいわけじゃない」
「色んな人の意見が聞けて、学びが深まりました」

これらの言葉からも、
“違い”に気づき、それを学びに変えようとする先生方の姿勢が伝わってきました。

今回の研修で大切にお伝えしたのが、
アドラー心理学における「認知論」と「建設的な視点」です。


オーダーメイドのメガネ

同じ出来事でも、「捉え方」は一人ひとり違う

保育の現場では、同じ場面を見ていても、
先生ごとに感じ方や捉え方が違うことがあります。
それは決して悪いことではなく、むしろ自然なことです。

例えば、お散歩先の公園で大きな水たまりを見つけたとき。

大人のメガネで見ると、
「泥だらけになる…」
「着替えが増える…」
「後の予定が押してしまう…」
そんな現実的な心配が浮かぶかもしれません。

でも、子どものメガネで見たらどうでしょう。

水の跳ね方、音、冷たさ、感触。
そこには、五感をフルに使った
“学び”と“遊び”の世界が広がっています。

どちらが正しい、どちらが間違っている、ではありません。
かけているメガネが違うから、捉え方が違うだけなのです。

子どもへの見方の違いは、職員間でも起こる

この「メガネの違い」は、職員同士の関わりの中でもよく起こります。

なかなか泣きやまない子どもを見て、

「わがままなんだなぁ」
「不安が強くて、甘えたいのかもしれない」

同じ子ども、同じ場面でも、受け止め方はさまざまです。

忙しい毎日の中で、
「誰の対応が悪かったのか」
「どちらのやり方が正しかったのか」
と、ついジャッジしてしまうこともありますよね。

でも本当に大切なのは、
正解を決めることなのでしょうか。

アドラー心理学が大切にする「建設的な視点」

アドラー心理学では、
「誰が悪いのか」
「原因は何か」
と過去を振り返るよりも、

「今、ここから何ができるか」
「これからどうしていくか」

という未来に向けた視点を大切にします。

「良い/悪い」
「正しい/間違っている」
という視点で話し合うと、どうしても対立が生まれやすくなります。

一方で、
「この子のために、今できることは何だろう?」
「これからどんな関わりをしていけばいいかな?」
そんな風に問いを変えるだけで、対話の空気は変わります。

不平や不満、文句で終わらせるのではなく、
「じゃあ、どうする?」と前に進む。

誰かを責めるのではなく、
チーム全体で“できること”を探していく。

これが、建設的な関わりです。

建設的なチームワークが、保育の質を高めていく

建設的な視点がチームに根づいてくると、

  • 職員同士の対話が前向きになる
  • 考え方の違いを学びに変えられる
  • 職員同士が安心して意見を出し合える
  • 心理的安全性のあるチームになっていく

といった変化が、少しずつ現れてきます。

これは気持ちの問題ではなく、
学び、身につけていけるスキルです。
だからこそ、外部講師による保育士研修には大きな意味があります。

「職員同士の多様性の尊重」をテーマにした「アドラー心理学に学ぶ・チームワーク研修」

今回の研修では、職員同士の考え方の多様性を園の力へと繋げていくために

・それぞれのものの見方や捉え方の違いを理解すること
・違いを対立ではなく、対話につなげる視点
・建設的なチームワークのつくり方

を、具体的な保育現場の事例を交えながらお伝えしました。

「考え方が違う=問題」ではなく、
「考え方が違う=チームの可能性」

そう捉えられるようになったとき、職員間の空気は変わり、その安心感は必ず子どもたちにも伝わっていきます。


まとめ|建設的なチームには、建設的な対話がある

良い保育は、良いチームワークから生まれます。
そして、良いチームワークの土台にあるのが、建設的な視点です。

メガネを変えると、見える世界が変わる。
問いを変えると、未来が変わる。

今回の研修が、先生方一人ひとり、そして園全体にとって、これからの保育を支えるヒントとなれば幸いです。

最後に

日々の保育の中で

  • 「子どもを尊重したいけれど、忙しさの中で難しいことがある」
  • 「園として大切にしたい関わり方を、チームで共通の軸として育てていきたい」

そんな想いを抱く先生方は少なくありません。

子育てと保育の学び舎 cocorone では、アドラー心理学をベースに

園が大切にしたい保育観をチームで育て、日々の保育に落とし込んでいくための、実践的な研修を多数ご提供しております。

「叱らない保育」「子どもを尊重する言葉がけ」「アドラー心理学を保育に活かす・チームワーク研修」など、
保育現場の課題や雰囲気に合わせて、内容をオーダーメイドで設計しています。

実際にご依頼くださった園からは、
「職員同士の雰囲気が柔らかくなった」
「子どものまなざしや声がけが変わった」
といった嬉しいお声も多数、届いています。

オンライン研修にも対応しており、全国どこからでもご相談いただけます。

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