【岩手県・保育士研修】子どもを信じる関わりと保育に携わる者の心持ち|研修レポート
先日、岩手県宮古市で「あかまえこども園」などを展開されている社会福祉法人慈愛会さまにて、法人研修を担当させていただきました。
今回ご縁をつないでくださったのは、いつもお世話になっている保育のみらいさんです。
今回いただいたテーマは、「子どもを信じる関わりと保育に携わる者の心持ち」でした。
子どもの気持ちに寄り添いたい。できるだけ丁寧に関わりたい。
そう思っていても、日々の保育の中では、さまざまなことが重なる中で気持ちに余裕がなくなってしまったり、「分かってはいるけれど、できない」と感じることもあります。
そこで今回の研修では、子どもへの言葉がけや関わりについてお伝えするとともに、余裕がない時や思った通りの関わりができなかった時にどう立て直し、フォローしていくか。そして、子どもを信じて関わり続けるために、私たち大人がどんな心持ちでいたらいいのかについても、皆さんと一緒に考えていきました。
本記事では参加者の皆さまのお声と共に研修の様子をお届けします。

目次
1. 子どもへの言葉がけ・伝え方を見直した
こんな風に感じることはありませんか?
「何度伝えても、なかなか伝わらない」
「こんな時、どう言い換えたらいいんだろう?」
毎日の保育の中で、子どもへの言葉がけに迷う場面はあると思います。
研修では、否定語ではなく「してほしいこと」を肯定語で伝えること、具体的に伝えること、まず子どもの気持ちを受け止めること、Iメッセージで伝えることなど、実際の保育場面をもとに考えていきました。


とても勉強になった研修会でした
- 実際その場になると、子どもたちに言いたいことが伝わらない事もあります。子どもに分かりやすく伝えるためにどうしたらいいのか、伝え方を色々教えていただいて、とても勉強になりました。
- 否定語ではなく肯定語で言えるように、肯定語にすぐに変換できるようにしていこうと思いました。とても勉強になった研修会でした。
- 色々な言葉をポジティブに伝えられるよう日々勉強が必要だなと感じました。子どもの気持ちを受け止めて自信につながる声がけをしていきたいと思います。
- 子どもへの声かけにも事実や影響、要望など伝えるポイントがあり、普段自分がどのような言葉を使っていたかを見直すきっかけとなった。
- 自分の中になかった言葉がけが知れたので、何かあった時は、一呼吸おいて子供達に対応したいと思います。Iメッセージもとても参考になりました。ありがとうございました。
- 今日のお話は保育所の子どもだけではなく大人同士でも「伝える」際に役立つお話でした。
2.子どもの気持ちへの共感・尊重、関わり方
何度も繰り返し伝えているのに、なかなか分かってもらえない。
子どもによって個性もさまざま。教科書通りには、なかなかうまくいかない。
そんなふうに感じる時もありますよね。
でも、今すぐ伝わることだけが、関わりのゴールではありません。
今はまだ分からなくても、今日かけた言葉や丁寧に向き合った経験が、いつかその子の中でつながることがあります。
だからこそ、「今、分からせる」ことを急ぐのではなく、「いつかにつながる言葉」を届けていく。
子どもの気持ちを受け止めながら、必要なことは伝える。そして、今はうまくいかなくても、いつかに繋がることを信じて関わり続ける。
これは、今回の研修で大切にお伝えしたことの一つです。


「今の言葉はいつかに繋がる」のフレーズに救われました
- 研修の中で出てきた「今はスムーズにいかないかもしれないが、今伝えていることは、いつかにはつながる!」このフレーズに救われた思いがしました。現在、関わっている学童保育の場面で子どもとの関わりに悩むことが多かったので、目からウロコです。
- 子どもたちと考え方の違いがあるのは、当然の事です。ぶつかり合う事もありますが、後からでも、いつかは分かってくれる事を信じ、これからも、子どもたちと向きあっていこうと思いました。
- 研修で学んだことを心掛けていきたいし、それが自分の成長にもつながると感じた。人とのコミュニケーションにおいて大事なことを学び直した。
- 学童では1年生から6年生まで縦横のつながり、そして思春期を迎えた子供達との付き合い方や言葉がけが、とても大変だと感じていたので、とてもいい時にお話が聞けたと思います。悩んだり、落ち込んでしまう事もありますが、「今はスムーズにいかないかもしれないが、いつかはわかってくれる」という言葉を頭に置き、子どもたちと関わっていきたいと思います。大変勉強になりました。
3. 実際の保育で活かしたい・学びを実践したい
大切なのは、研修で学んで終わりではなく、それを現場でどう活かしていくか。
まずは、学んだことの中から「これならできそう」と思うことを、一つずつ試してみる。
そして、一人ひとりが実践するだけでなく、職員同士で学びを共有し、少しずつ共通意識を持っていくことで、迷った時にもみんなで考えたり、支え合ったりしながら、チームとしてより良い保育につなげていくことができます。
今回の研修が、学んだことをそれぞれの保育で実践しながら、職員の皆さんで子どもへの関わりについて考え、共有していくきっかけの一つになれば嬉しく思います。


研修内容を基に、みんなで共通意識をもって言葉がけをしたい
- 1年目で学びをたくさん得ることができました。これからの保育で、今日の学びを思い出しながら頑張っていきたいと思います。
- 分かりやすく、グループワークを活用しての内容で理解しやすかったです。言いかえが難しいと感じましたが、今後、あらゆる場面で活用できると思うので、意識して過ごして行きたいと思った。
- 今日のお話は日常生活にも活かせる話しばかりで、とても参考になりました。
- 日々の保育にとても役立つお話ばかりでした。明日から保育者みんなで、この研修内容を基に共通した意識を持って、子供たちに言葉がけをしていきたいです。
- アドラー心理学が対個人ではなく、集団に対してどのように活かされるのか、考え方がどのように保育に取り入れられているのか大変わかりやすかったです。
4.グループワーク・他園・法人内での交流
同じ場面を見ても、子どもへの関わり方や言葉がけは、人によってさまざまです。
「そんな伝え方もあるんだ」
「自分にはなかった視点かもしれない」
誰かの考えを聞くことで、自分一人では思いつかなかった関わり方に気づくことがあります。
今回の研修では、講義を聞くだけでなく、ロールプレイやケーススタディを通して、「自分だったらどう関わるか」「どんな言葉をかけるか」を皆さんで考えていただきました。
正解を一つに決めるのではなく、それぞれの考えや経験を持ち寄りながら、一緒に考えていく時間を大切にしました。


言葉ひとつで受け止め方の違いを感じ、勉強になった
- 聞くだけでなく、実際に自分でどう対応するか考え、周りと共有することで、現場をすごくイメージすることができた。実践もしやすいですし、してみたい!こんな対応だったら子どもたちはどんな反応をみせてくれるだろうか?と想像できて良かった。
- 4年目になるが、適切な言葉づかいが難しかったり、必要な場面でもこの部分をどう話せば良いのかと悩む事もあったので、他の方からも、グループワークで意見をもらえて、とても有意義な時間だった。
- 各項目ごとに演習やロールプレイがあり、真剣に考える機会になりました。また、他の先生方の考え方をきくことで分からない部分もなるほど!こう言えばいいのか!と、とても参考になりました。短い時間でしたが、充実した勉強会でした。わかりやすい資料も良かったです。
- ケーススタディを通して、他の参加者の考えを聞いたり、場面や年齢に応じての対応を考えたりすることで、関わるうえでのポイントをつかむことができました。
- 他園や学童の先生方と様々なグループワークにより、自分だけでは気付かなかった考え方や視点があった事で自分の視野が広がりました。
参加者アンケートでも高い評価をいただきました
研修後に実施していただいた参加者アンケートでは、5段階評価で以下のような評価をいただきました。
- 研修満足度 95.1%
「とても満足」「満足」と回答した方の割合 - 分かりやすさ 97.6%
「とても分かりやすい」「分かりやすい」と回答した方の割合 - 保育への活用 95.2%
「とても役立つ」「役立つ」と回答した方の割合
たくさんのご感想とともに、このような評価をいただけたことを大変嬉しく思います。
今回いただいたお声を、これからの研修づくりにも活かしていきたいと思います。
※研修後アンケートより。回答者42名。

今回は、同じ法人内のそれぞれの現場の先生方がご参加くださいました。
研修前には、日々の保育で感じていることや子どもとの関わりについて、たくさんのご質問もいただいていました。
当日のグループワークでも、時間が足りないと感じるほど活発に意見が交わされ、先生方同士でさまざまな考えや経験を共有する時間となりました。
私自身も、皆さまと一緒に子どもへの関わりについて考え、たくさんの学びをいただいた時間でした。
今回の研修でお伝えしたことが、これからの日々の保育の中で、一つでもお役に立てましたら嬉しく思います。

最後には、皆さまと素敵な集合写真も撮っていただきました。
ご参加くださった皆さま、このような機会をいただきました社会福祉法人慈愛会の皆さま、そしてご縁をつないでくださった「保育のみらい」さん、本当にありがとうございました。
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