茨城県神栖市保育園|ヨイ出し上手になろう|研修レポート
茨城県神栖市の萬徳寺保育園さんで、「丁寧な保育」をテーマにした今年度の継続研修、第2回を実施しました。
昨年度は基礎研修として、【子ども理解】【聴き方】【伝え方】を中心にお伝えしました。
今年度は、昨年度の学びを土台にしながら、応用研修として、子どもを肯定的に見る視点を持ち、子どもへの理解や関わりをさらに深めていくことを目的に実施させていただいております。

今回のテーマは、「ヨイ出し上手になろう」
研修では、話を聞くだけではなく、ワークや具体的な保育場面を通して、「こんな見方もできるかもしれない」「こんな言葉をかけられるかもしれない」と先生方同士で考える時間も大切にしました。研修後には先生方からたくさんの感想をいただきました。
そこには、子どもたちの姿をもっと丁寧に見ていきたい、日々の何気ない姿を言葉にして伝えていきたい、といった先生方の思いがたくさん綴られていました。
今回は、実際にいただいた先生方の声とともに、「ヨイ出し上手になろう」の研修内容をご紹介します。

目次
1.見方を変えると、子どもの姿が違って見える―リフレーミング
研修の前半では、まず「リフレーミング」についてお伝えしました。リフレーミングとは、視点や見方を変えてみる事です。
大人の見方が変わることで、その子にかける言葉や関わり方も変わっていきます。
研修では、先生方自身の短所をリフレーミングするワークにも取り組みながら、子どもの姿をさまざまな角度から見ることを一緒に体験していきました。

子どもたちや同僚の宝物探しをたくさんしていきたい
- 短所をリフレーミングして変換することができると長所になっていくことに驚きました。視点を変えて、ものごとを前向きに考えることで良いところを見つけてあげられるのだと思いました。子どもたち、同僚の宝物探しをたくさんしていきたいと思いました。
- どんなマイナスな言葉でもポジティブに変えられるという言葉が印象的でした。仕事だけでなく、子育て、家族、友人などたくさんの場面で使う事で、みんながハッピーになれると感じました。
- リフレーミングをしてみて今までの自分の視点を改めてみようと思えました。すべてが長所になるということを忘れず、子どもたちのヨイところをたくさん見つけて伝えてあげたいです。
- リフレーミングというものをしたことがなかったので、自分の短所を長所に書き換えて貰ったり、リフレーミング辞典をいただき、とても勉強になりました。今後の生活や保育に活かしていきたいです。
- 前向きな言葉に変えると自分自身の考え方も変わると思いました。今回学んだことを思い出しながら、また違った角度で日々の保育に取り組んでいきたいです。
- リフレーミング辞典を目の届くところに貼り、保育に活用し、子どもの思いに寄り添っていきたい。
2.「当たり前」の中にあるヨイところを見つける
「ヨイ出し」というと、抜きんでているところを褒めたり、何か特別なところを探さなくては、と思われるかもしれません。
でも実は、ヨイ出しのポイントは毎日の「当たり前」の中にもたくさんあります。
研修では、そんな日常の小さな姿にも目を向け、言葉にして伝えていく「ヨイ出し」について考えました。

こどもたち一人一人のなかにある輝く宝物を見つけていきたい
- ヨイ出しをすることで、こどもたち一人一人のなかにある輝く宝物を見つけていきたいと思います。
- 悪い行動に目を向けてしまいがちになるけど、ヨイ出しは日々の当たり前の日常の中にたくさんあることに改めて気付きました。
- ダメ出しではなくヨイ出しに注目して、私たちだけでなく子どもたちを巻き込んで、当たり前の姿を言葉にしてポジティブな環境を作っていきたいです。
- いつも保育の中にある当たり前ではないけれど、当たり前になってしまっている部分にこそ、視点を置いて、考え方を変えて行くことで違った関わり方が出来て、保育者にも子どもたちにもプラスになるような研修をしてくださりありがとうございます。
- 当たり前なことなど一つもなくて、認めたり、感謝の気持ちを伝え合っていきたいと改めて考えることができました。
- 見方を変え、リフレーミングの視点を持ち、プラスな部分に注目しながら子どもたちと関わっていきたい。
3.困った行動の中にも「ポジティブな目的」がある
子どもの行動の「目的」に目を向けてみると、「この子は今、何を求めているんだろう」「本当は何を伝えたかったのだろう」と、子どもを理解しようとする視点が持てます。
研修では、困った行動の奥にある「ポジティブな目的(肯定的な願い)」を、具体的な保育場面をもとに先生方と一緒に考えました。
行動だけを見るのではなく、その奥にある子どもの思いを探していく「宝物探し」です。
目線の先にはその子の肯定的な思いがある
- 子どもたちのなかにあるポジティブな感情をキャッチしながら宝物を見つけるという言葉に胸を打たれました。子どもたちの気持ちに今後も寄り添いながら保育をしていこうと思います。
- 目先のこととして考えずに、その目線の先にはその子の肯定的な思いがあることを常に気付いていけるような関わりを目指して努力したいと思いました。
- 困った行動の中に隠れたポジティブな目的に目を向けるということはとても大切だと感じました。困った行動の中にある宝物を私もたくさん見つけていき、子どもたちの成長につなげていきたいです。
- 困った行動の中のポジティブな目的に目を向けるということを、例題で学ぶことができたので、とても分かりやすく学ぶことができました。
- 困った子は困っている子であり、支援や工夫など生活しやすくサポートをしていきたい。
4.子どもの成長を支える未来志向の関わり
子どもの行動の奥にある思いが見えてきたら、次に考えたいのが「どんな言葉をかけるか」です。
研修では、子ども自身が考え、適切な方法を身につけていけるようにサポートする「未来志向の関わり」について、具体的な言葉がけとともに考えていきました。

ポジティブな関わりで素敵だなと思ったので、実践していきたいです。
- 目的論の考え方での未来志向のメッセージは子どもたちの中にある答えを引き出すとてもポジティブな関わりで素敵だなと思ったので、実践していきたいです。
- 未来志向で声かけをすることで子どもが自分で考え適切な方法を身につけられるということも、2歳児の子どもとやり取りをして感じることができたので、今後も子どもたちへの関わり方、声掛けの仕方を考えて関わっていきたいと思いました。
- 未来志向な関わりで、子どもたちが適切な方法を身に着けていけるように日々サポートしていきたい。
- 子どもたちへの言葉のかけ方、いつも悩むところであったので、リフレーミングをし、ダメ出しとヨイ出しを学び、視点や見方を変えると違った言い方、伝え方が出来ると知り、今後の保育に繋いでいきたいです。
5.「明日からやってみたい」―研修が日々の保育につながっていく
研修で大切にしているのは、研修を受けて終わりではなく、次の日からの保育の中で一つでも実践してみることです。
やってみて、振り返って、また次の関わりを考える。
萬徳寺保育園さんでは、昨年度からの学びをつなげながら、先生方が日々の保育を振り返り、実践につなげてくださっています。

研修で保育の素晴らしさをより感じることができています。
- 毎回研修を楽しみにしています。研修を受けるたびに色々なことに気付かされ、自分の保育を見直したり、振り返りをすることが出来ています。
- いつも温かく落ち着いた雰囲気の中での研修をありがとうございます。保育をしていくにあたって、自分の保育を振り返るきっかけになり、気付かされることがたくさんあります。
- これからも現場での実践に役立つ考え方をたくさん教えていただきたいです。先生の研修で保育の素晴らしさをより感じることができています。
- 毎回明日からの保育にすぐに使えるものばかりでとても勉強になります。グループワークでも色々な意見を聞けて新しい発見があったり、良い意見交換ができました。次回の研修も楽しみにまってます。
- 先生の研修はいつも優しい語り口で、ワークシートを用いたりとあっという間に時間が過ぎますが、新しい視点で教えていただけるのでとても勉強になります。
- 毎回、内容がとても分かりやすく、具体的な例もあり、面白いです。
- まだまだ学ぶことで、保育の世界が広がっていくように思いました。今後の研修でも多くのことを学べるようにしたいです。
- 今まで頭では分かっていたものの、行動に移せずにいましたが、研修の中で分かりやすく具体的に伝えていただけるので、すぐに実践することが出来て、振り返ってアップデートしていくことができ、保育が楽しいと思えることが増えたのでほんとうに感謝しています。
まとめ|子どもを肯定的に見る大人のまなざしが保育を支える
今回の「ヨイ出し上手になろう」の研修で大切にしたのは、単に子どもの良いところを見つけて褒めることではありません。
できていることを当たり前にせず、日常の小さな姿にも目を向け、肯定的な関わりを増やしていくこと。そして、うまくいかない時や困った行動が見られる時にも、「この子の中には、どんな思いや願いがあるのだろう」「今、何を育てている途中なのだろう」と、子どもの姿を肯定的に捉える大人のまなざしです。
大人の見方が変わると、子どもにかける言葉や関わり方が変わっていきます。
どんな時も、その子の中にある宝物や、育とうとする力を信じて関わること。
これからも、そんな子どもへのまなざしを大切にしながら、先生方と一緒に日々の保育を考えていきたいと思います。
萬徳寺保育園の先生方、今回もありがとうございました。

保育士研修・園内研修をご検討の方へ
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第1回 子どもの行動理解
第2回 聴き上手になろう
第3回 伝え上手になろう

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