相模原市の保育園で「子どもの行動理解」をテーマに保育士研修を実施しました
先日、相模原市にある高見保育園さんにて、職員研修を担当させていただきました。
2月に「アドラー心理学を活かした保育士研修」の第1弾を実施させていただき、今回はその第2弾となる研修でした。
今回の研修のテーマは、「子どもの行動理解」です。

日々の保育の中で、子どもたちの姿を見ていると、
「理解が難しい」
「なぜこんなことをするのだろう?」
「どうして何度伝えても、同じことを繰り返すのだろう?」
そんな風に子どもの行動に悩んだり、「困った」と感じてしまう場面はありませんか?
しかし、大人から見ると「困った」と感じてしまう子どもの行動にも、理由や意味があります。
今回の研修では、子どもの行動だけを見るのではなく、その行動の背景にある気持ちや願いに目を向けることの大切さについてお話ししました。
「この子は本当は何を伝えたかったのだろう?」
「本当はどうしたかったのだろう?」
そんな問いを持ちながら子どもを見つめることで、「困った行動」だと思っていた姿が、実は子どもからの大切なメッセージとして見えてくることがあります。
子どもの行動の中に隠れている宝物を見つけ、子どもを肯定的に理解する視点について、事例やグループワークを交えながら先生方と一緒に考えていきました。
目次
前回の学びが、日々の保育の変化につながっていました
今回の研修は第2弾ということもあり、前回の研修内容を実践してくださった先生方から、保育の変化についてもお話を伺うことができました。
前回の研修で扱った「勇気づけ」を意識することで、子どもたちの表情やクラスの雰囲気が変わってきたことや、保育者自身の子どもへの見方や関わり方に変化が生まれていることを、先生方のお話から伺うことができました。
実際にいただいた感想をご紹介します。

子どもたちの表情が明るく、クラスの雰囲気も良くなったと感じます
- 前回勇気づけについて学び、実際の保育の中でヨイ出しや勇気づけのワードを意識して取り組み、今までよりも子どもたちの表情が明るく、クラスの雰囲気も良くなったと感じ、改めて対等、協力関係が大切であることが実感できました。また相手の断る権利を尊重することも必要であることを知り、その時は尊重し「後でやってくれると嬉しいな」と声をかけると子ども自身が気づいて行動する姿もみられ、感心することもありました。
- 普段、無意識につぶやきがちなマイナスのセルフトークを探すワークでは、私自身は選択するものがなく、前回受けた研修などから自分でプラスのセルフトークへ変換して保育ができるようになってきているのではないかと感じました。
- 前回の研修以降、子どもとヨコの関係を意識するようになりました。子どもも一人の人間。対等に接することで子どもたちの意見も素直に受け入れられるようになり、とても楽しくなりました。
子どもの行動の「見え方」が変わるきっかけに
今回の研修では、子どもの行動の背景にある気持ちや願いに目を向け、子どもを理解する視点についてお伝えしました。
「どうしてこんなことをするの?」という視点から、
「この子は本当は何を伝えたかったのだろう?」という視点へ。
子どもの姿を違った角度から見られるようになると、関わり方にも変化が生まれます。
先生方からも、このような感想をいただきました。

本当は何がしたかったのか?意味を考えるようにしたい
- 今回の研修を受けて2歳児は言葉で伝えられない部分が多いため、目的論の考え方が大切だと感じました。これまでも子どもが何をしたかったのかを考えるようにはしていたものの、改めてその大切さを学べました。
- 日々の保育の中で困ってしまう行動が起きると「何で?どうして?」と考えがちでしたが、今日の話を聞き、「この子は本当は何がしたかったのか?」「何のためにこの行動になったのか?」と行動の意味を考えるように捉え方に替えていこうと感じました。
- 子どもの行動の原因だけではなく、目的を考えるという視点も学び、その行動も子どもにとっては必要な過程であったり、言葉では表せない本当の気持ちが隠れていることに気づき、日々の保育を思い出すと当てはまる出来事がたくさんありました。
「困った行動」の中に隠れている宝物探し
研修では、大人から見ると「困った」と感じてしまうような行動の中にも、その意味を掘り下げて考えていくと、子どもの大切な思いや純粋な願いという宝物が隠れていることをお伝えしました。
子どもは本来、ポジティブな目的(前向きな意図)に向かって行動しています。
その宝物に気づけると、子どもの見え方が変わり、関わり方も変わっていきます。
先生方からも、この考え方がとても印象に残ったという感想を多くいただきました。

子どもの純粋な願いに目を向けたい
- ポジティブな目的を見つけるというこの考え方は、子どもの権利を大切にすることにも繋がると感じました。
- 例をあげてくださり、実際の情景を思い浮かべながら話を聞いたりグループワークに取り組む事が出来ました。最後にお話頂いたどんな行動の中にもポジティブな目的があるという視点には新しい気づきを頂きました。ネガティブな捉え方をしてしまうことが多いので、切り替えて考えていきたいです。
- どんな行動もポジティブな目的があるというお話にとても共感しました。子どもの目線で思考していくことを忘れないようにしたいと思いました。
- 今日聞いたお話の中で心がけようと思ったのは、困った行動の中のポジティブな目的に目を向けるというお話でした。子どもの気持ちに目を向けるなかで、純粋な気持ちに気づき、次へとつなげるような働きかけを意識したいと思う。
明日からの保育に活かしたい
研修を通して子どもの見方が変わると、「明日、この子にこんなふうに関わってみよう」という新たな一歩につながります。
先生方からも、これからの保育に活かしていきたいという前向きなご感想をたくさんいただきました。

チームで宝物探しをすることで、その子のより良い対応が見つかるのではないか
- グループワークで子どもの「困った行動」の意味やその対応について話し合いましたが、このように一人の子に着目し、困った行動の中にある宝物探しをチームですることで、その子に対するより良い対応が見つけられていくのではないかと思いました。
- 子どもに対してだけでなく大人同士でも、ポジティブな目的があるんだと意識するだけで考え方が良くなると感じました。
- 今回の研修では原因論と目的論についてのお話があり、考え方が少し変わりました。子どもの行動には意味があり、それを4つの視点からお聞きし、今後は適切な行動にたくさん注目し、共感し、褒めてあげたいと思いました。
- 子どもの行動をネガティブな意味で捉えてしまうことも多かったですが、ポジティブな目的を見つけて関わっていきたいと思います。とてもわかりやすく受け止めやすいお話をありがとうございました。
- グループワークで日ごろの保育を思い出しながら深堀りして考えることができました。こどもの行動には理由があり、子どもに話を聴くことや対話をすることの大事さに改めて気づかされました。
子どもを変えようとするのではなく、まずは保育者が子どもを見る視点を変えてみること。
その小さな変化が、子どもとの関係やクラスの雰囲気を少しずつ変えていくきっかけになるのではないかと感じています。
グループワークでは、一人ひとりの先生が主体的に意見を出し合い、「子どもをもっと理解したい」という思いが伝わってくる、温かな学びの時間となりました。
今回もたくさんの気づきを共有してくださった高見保育園の先生方、本当にありがとうございました。

保育士研修をご検討の園さまへ
子育てと保育の学び舎cocoroneでは、アドラー心理学をベースに「子どもとの関わり」や「チームづくり」など、保育現場の課題に合わせた研修を行っています。
大切にしているのは知識を学ぶだけで終わらず、「明日からやってみよう」と思える実践につなげることです。
そのため、講義だけではなく、ケーススタディやグループワークも取り入れ、先生方同士で考え、対話をしながら学びを深める時間も大切にしています。
研修テーマは、今回ご紹介した「子どもの行動理解」のほか、
- 子どもとの関わり方・言葉がけ
- 子どもの自信を育む褒め方・勇気づけ
- 保護者支援
- 不適切保育の予防
- 職員同士のコミュニケーション など
園の課題やご希望に合わせて内容をご提案しています。
「こんなテーマで話してほしい」「まずは相談してみたい」という段階でも大歓迎です。
保育士研修をご検討中の園さまは、お気軽にお問い合わせください>>>

cocoroneの保育士研修
保育現場の課題や雰囲気に合わせて、内容をオーダーメイドで設計しています


