【保育士研修レポート】鹿児島の保育園で実施!アドラー心理学×環境づくりの応用研修

子どもの発達をサポートする環境とは?

年間サポートをさせて頂いている、鹿児島の保育園さんにて。

前回の対面での基礎研修を終えて、 いよいよ応用研修(オンライン)がスタートしました!

平日のお子さんたちの午睡の時間に1時間半ずつ、2日間同じ内容の研修を実施しました。
(午睡の時間を使った研修は、全職員が一気に受けられないので、同じ内容の研修を2回ずつ実施させていただいています。)

同じ園内の中でも、部屋を分けてグループに分かれてZOOMでご受講くださりました。
あらかじめ少人数に分かれて頂いたことで、グループワークなどもやりやすくてとても良かったです。

前回の対面研修のレポートはこちらから>>

 

今回の研修テーマは、 「子どもの発達を支える環境づくり」でした。

子どもは環境から学ぶ存在です。子どもが自ら自分を発達させていこうとする力(自己発達力)は環境に注がれます。

子どもは環境を吸収し、環境に主体的に関わりながら世界を理解し、発達していきます。

だからこそ、子どもにとって「環境」は何よりも大切。

保育の中でどのような環境を整えるかは、 私たち大人にできる、最大のサポートのひとつです。

では、子どもたちと日々接する私たちは、どのように環境を整えていけば良いのでしょうか?

 

保育士研修のテーマ:環境づくりを考える3つの視点

子どもの発達を支える環境を考えるうえで、「これが正解」という形はありません。(もちろん、保育環境評価スケールのようなツールもありますが)
子ども一人ひとりの発達のペースや個性、興味、そして園の文化や保育方針まで、すべてが異なります。

だからこそ大切なのは、「今のこの子たちにとって、この環境は合っているか?」
という問いを持ち続けること。

そして何よりも、「日々成長し続けている目の前の子どもたちを観察すること」が環境づくりの出発点です。

そのうえで、今回の研修では物的環境について

  • 安心感を育む環境
  • 子どもの自立を支える環境
  • 子どもの主体性を尊重する環境

こちらの3つをキーワードを中心に、 グループワークでの意見交換や実例写真の紹介を交えながら、「明日からすぐに実践できる」環境づくりの工夫をたっぷりお伝えしました。

 

グループワークでは、環境作りの3つのキーワードをテーマに、現場の工夫や子どもの姿を共有。

物的環境も人的環境もどちらも大切

環境というと棚や導線などの物的環境が注目されがちですが、 保育者自身の関わり方=人的環境もまた、子どもの育ちに大きな影響を与えます。

グループワークも取り入れながら、アドラー心理学の考え方をベースに、人的環境の大切なポイントについてもお伝えしました。

子どもの育ちに影響する保育者のまなざしについて、具体的に考える時間となりました。

以下は研修を受けてくださった先生のご感想の一部です。

ご感想より

これまでは、過去の出来事や他者の言動に対して「なぜこんな事が起こったのか?」と原因を探す思考に陥りがちでしたが、今回の研修を通して「人は常に何らかの目的を持って行動している」という視点の大切さに気付きました。
特に印象的だったのは「どんな行動も、裏には“より良くなりたい”という前向きな意図がある」という考え方です。
表面的にはネガティブに見える行動でも、その奥にある目的に目を向けることで相手に対する共感や理解が深まりました。
日常の対人関係や職場でのコミュニケーションでも、「この人はどんな目的で今、この行動を取っているのだろう?」と問いかけることで、感情的にならず、冷静に対応できるようになると感じました。
今後は、問題の「原因」ではなく「目的」に焦点を当てて、物事を見る習慣を身に着けていきたい!
自分自身に対しても、他者に対しても、肯定的に理解していけるようにしていきたいです。

保育者のまなざしを育てる「ポジティブな目的」の視点

素敵なご感想を頂けてとても嬉しいです。
今回お伝えさせていただいた人的環境のポイントのひとつに
「子どもの行動の背後にある、ポジティブな目的を見つけられる大人の存在であること」 という考え方がありました。

「これがすごく響いた!」という先生方が多かったようで、保育の中ですぐに活かしたいというお声もたくさんいただきました。

アドラー心理学では、どんな行動の背景にも、必ずポジティブな目的=良い意図(動機)があると考えます。
それは例え、一見「困った行動」や「不適切な行動」に見えるものであっても同じです。

この視点は、子どもとの関係だけでなく、 保護者とのやりとりや職員間の関係、 そして何より自分自身との対話にも応用できる、とても本質的な考え方です。

最後に|視点が変わると保育が変わる

子どもの行動の、奥の奥にある“本当の願い”を見つけようとするまなざしは、 きっと保育を、そして人との関わりを、やさしくしてくれます。

アドラー心理学に基づいた保育研修では、 ただ知識を学ぶだけでなく、 「視点が変わる体験」や「保育のヒントになる気づき」を大切にしています。

 

ご興味のある園さまへ

「うちの園でも研修を受けてみたい」「もっと詳しい話を聞きたい」そう思っていただけた園さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。 子どもにも、保育者にも心地よい保育環境づくりを、 一緒に考えていけたら嬉しいです。

子育てと保育の学び舎cocoroneでは、不適切保育を防ぎ、叱らない保育を実現するために、アドラー心理学を活かした言葉がけ研修など、保育士さんたちのスキルアップと現場の課題解決に役立つ様々な研修をご提供しております。

東京都内や神奈川県横浜市や川崎市など近隣地域の保育園さんをはじめ、オンラインでも多数ご依頼を頂いております。研修の資料請求は下記をご覧ください。

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