森のようちえんとアドラー心理学
山梨県北杜市にある、森のピッコロようちえんをご存知でしょうか
森のようちえんは、森の中など(他にも海や川、山や畑など)自然環境の中で自然体験活動を中心に幼児教育を行う団体の事だそうです。もともと北欧が発祥だそうですが、ドイツやデンマークやスウェーデンなど、森のようちえんは世界中にあります。
日本にも全国各地にたくさんあるようですが、日本の森のようちえんといえば先ず思い付くのはドキュメンタリー映画として映画化もされている、山梨県北杜市にあるピッコロさんでしょう
実は、森のようちえんの方針とアドラー心理学の考え方には似ている部分がたくさんあります。
実際私も、森のようちえんのお話は最初はアドラー仲間から聞いて知りました!
自然環境の中で
大人も子どもも共に育ちあう事
大人は子どもの力を信じ、自分で考えて行動出来る子どもを育てること
これはまさに、勇気づけの子育てと同じですね!
先日そんな森のピッコロようちえんを運営されている、中島久美子先生によるトークショー&映画上映会に参加してきました。
(こちらは中島先生のご著書)
映画を観て先ず驚いたのは、この園に通うお子さんたちの対話力のレベルの高さです!!
何か困難にぶつかった時にも、年長さんたちが上手にリードを取りながら自分たちで意見を出し合ったり、自然と解決している様子は素晴らし過ぎます!
例え年長さんであっても、自分の意見を堂々とみんなの前で話すってなかなかハードルが高いと思うのですが
映画の中では、子どもたちが自然と自分たちの意見を伝え合っていたのが印象的でした。
これはまさに、ピッコロ代表の中島先生の聴く力の成せる技だ!と思いました。
中島先生は先日初めてお会いしたのですが、実際お会いしてみると幼児教育界では名前も知られている有名な方でありながら、子どもたちの前ではどちらかと言うと存在を小さくしながら、子どもたちの前でとても謙虚な存在でいらっしゃる印象でした。
子どもの話を大人の基準で一方的に判断したり、「良い」「悪い」とジャッジもせず、子どもの話をいつもフラットに聴きながら受け止める!
何を感じても、何を話しても大丈夫!
そんな安心感や信頼感があるからこそ、この園のお子さんたちは堂々と自分の思ったことや考えを伝えられるのかもしれません。
大人が余計な介入をして、子どもの「自ら考える機会」や「自ら考える力」を奪わない
子どもたちの世界を壊さない
その原点となるのはきっと
子どもを知ろうとすること
理解しようとすること
まじめなお母さんたちや保育士さんたちほど、子どもを上手く誘導しなければ!と考えてしまいがちですが
大人の思う通りに子どもを誘導しようとしなくてもいいんです。
答えはいつだって子ども自身の中にあるのだから。
子ども自身の中にある答えを引き出したり導いてあげるのが、子どもと関わる親や保育者や教育者の役割なのではないでしょうか。
映画の中で、中島先生が何度も仰っていた言葉
「子どもが見ている景色がどうしても見たい」
全てがその言葉に集約されているような気がしました。
森のピッコロようちえんさんのホームページはこちらです。
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